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Interview
【Roswell】
NHKのHPより

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司 会:

 私は実際にロズウェルに行ったことはないのですが、番組の中に出てきたのと同じような風景なのでしょうか? 地元のランドマーク的なものはあるのでしょうか?  

ケイティムズ:

 私たちが想像したものも入っていますが、基本的には実際のロズウェルの町をベースにしています。実際のロズウェルは、何もない砂漠のど真ん中にあります。大通 りが1本しかないような、ごくありきたりの小さな町です。ところがそこには大きなUFO博物館やエイリアングッズのギフトショップなんかがあって、UFOに興味のある人たちにとって、聖地のようになっているのです。先ほどご覧いただいたエピソードの終わりのほうに、あのロズウェル事件を記念するお祭りのシーンを入れましたが、ロズウェルでは、実際にこういったイベントが毎年行われているんです。

 


司 会:

 そのことに関連して俳優さんたちにうかがいたいのですが、この番組に出ることになってから、ロズウェルやそこでの事件について、自分で調べてみたという人はいますか? それとも以前からよく知っていて、とても詳しかったとか。あるいは逆に、今までは全く関心がなかったけれど、番組に出ることになって関心を持ったという人はいますか? 

ハイグル:

 私の父は、ロズウェル事件に関する記録をいっぱい送ってくれました。これくらいの厚さがありましたね。でも読みはじめたら面 白くて止まらないんです。政府の公式記録は、気象用の観測気球だったという説をとっていますが、それでもまだ、解決されていない謎がたくさん残っているんです。

 

司 会:

 シリ、あなたの名前について、少し説明していただけませんか? 

アップルビー:

 私の名前はイスラエル系です

 

司 会:

 番組にでてくる大人たちは皆、悪役なのでしょうか? 

ケイティムズ:

 いいえ、悪役ばかりではありません。さっきご覧いただいた最初のエピソードでは、主人公たちと物語の背景を説明するのに時間を費やしたために、保安官以外の大人たちを多く描けませんでした。高校生たちがこれから出会う大人の中には、よき理解者となる人物もいます。

 

司 会:

 ジェイソン・ベアさんへの質問です。あなたはWB社の番組の中でも、最もヒットした作品に3本も出演されましたが、役者としてこれらの番組からどんなことを学ばれましたか? 

ベア:

 そうですね。3本ともそれぞれ全く異なるキャラクターを演じました。WB社は役者をとても大事にしてくれます。また、WB社の番組はストーリーがすばらしいと思います。ですから私たちは皆「ロズウェル・星の恋人たち」のストーリー展開にも、すごく期待しているんです。

 

司 会:

 ケイティムズさんに質問があります。この番組はメリンダ・メッツが書いた小説をベースにしているそうですが、どれくらい原作に忠実なのでしょうか? また原作のどういう点から「これをドラマ化できないか?」と思ったのでしょうか? 

ケイティムズ:

 そうですね。原作を読んだとき、ひかれた箇所がたくさんありました。中でも最もひかれた点は、非常に障害の多いラブストーリーだったということです。脚本家というものは常に「ロミオとジュリエット」のようなラブストーリー、つまり非常に障害の多い、言わば許されぬ 恋というものにひかれるものなのです。ところが、現代の若い人たちのラブストーリーを書こうと思ったとき、大きな障害を見つけるのはなかなか難しい。どうしても一緒になれない障害というものが、いまの時代、あまりないのです。「なぜ彼らは一緒になれないのだろう? 一体何が問題なのだろう?」と思わずにいられない場合が多いのです。そこで思いつくのが異星人です。異なる生命体であるということは、大きな障害となります。それが、私が原作にとびついた最大の理由なんです。この設定はとてもおもしろいと思いました。先ほどデビッドが言っていた「ティーンエイジャーは皆エイリアンだ」という比喩(ひゆ)にも関係があります。そういった、この本が暗に意味することに、私はとてもひかれました。

 

司 会:

 今後、原作にどのくらい忠実にストーリーは展開していきますか? 原作は何冊か続くシリーズものなのですよね? 私は原作のことはよく知らないのですが。 

ケイティムズ:

 そうですね、原作はシリーズものになっています。私はシリーズのいちばん最初の本を読んで、そこに書かれていた多くのことを初回のエピソードに盛り込みました。ただ、テレビではストーリーの都合上、話のテンポが速くなってしまうので、ある程度の独自性が求められると思います。登場人物は原作に忠実に、ストーリーはオリジナルに、というのが最善の方法ではないかと考えています。

 

司 会:

 ジェイソン、このジャンルの映画や本など、ご自身の好みについて少しお話ししてくださいませんか? エイリアンはいると思いますか? 

ケイティムズ:

 すみません。どちらのジェイソンでしょうか? 

司 会:

 若い方のほうです(笑)。  

ベア:

 SFのジャンルでは、子供の頃に見た「ET」から非常に大きな影響を受けたと思います。僕はこういったことをテーマにした映画が大好きなんです。新たな発見がありますし、想像力をかきたてられます。それに宇宙には知性をもった生命体が他にいるかもしれないという考えに、とてもひかれるんです。この広大な宇宙の中で知性を持った生命体は自分たちだけだという考えは、あまりにもごう慢だと思います。

 

司 会:

 今年は若い新人俳優さんの活躍が目立ちました。シリ、あなたが「ロズウェル・星の恋人たち」に魅力を感じた理由は何ですか? そして台本を読んだとき、リズの役についてどう思われましたか?

 

アップルビー:

 実は私、ここに出てくる3人の女性役全員のオーディションを受けたんです(笑)。私がひかれた理由は、その描き方にあったんだと思います。描き方がとてもリアルなんです。私と同年代の人々にとっては、とてもわかりやすい設定だと思いました。また私は、才能あふれる若い仲間たちと一緒に仕事をすることができて本当にラッキーだったと思っています。一緒に仕事をしながら、お互いに意見交換をして演技を高めていける、それが一番の喜びですね。

 

司 会:
 リズの役をやってみて、エイリアンであるより、人間であるほうが幸せだと思いましたか?
アップルビー:

 ええ、もちろんです(笑)。

 

司 会:

 プロデューサーの方たちに伺いたいのですが、エイリアンたちはインターネットやパソコンを使うのでしょうか? 

ケイティムズ:

 すみません。質問の意味がよくわかりませんでした。 

司 会:

 今、社会的な双方向性が取り沙汰されています。デジタル社会化や技術的な進歩を番組の中に取り入れていかれるのでしょうか? 番組の中でインターネットやパソコンはどのような役割を果たすのでしょうか? 

ケイティムズ:

 それは今後番組の中に取り入れていったら、おもしろい分野だと思いますね。現時点では、具体的なプランはありませんが、是非検討してみたいことの1つですね。 

ナター:

 サイバースペースについて言えば、私が「Xファイル」をやっていたとき、インターネットは重要な要素の1つでした。番組のファンの方がインターネット上でこの番組について取り上げ、そこにほかのファンが集まり、「Xファイル」のカルト的なヒットを促した、ということがありました。ですからそういった手法で視聴者の心をとらえることはすばらしいことだと思います。私たちの目標は複雑なストーリーを作り、多くのファンを生み出し、そしてファンがインターネット上でこの番組のことを取り上げることによって、番組がさらに盛り上がっていくことです。私たちもネット上でファンとやり取りをして、時間を共有できれば、全く別 の新しい世界が開けると思います。ホームページはいくつもできるでしょう。番組のものだけではなく、それぞれの役者さんのファンサイトもできるでしょう。私たちはネットを使って、どんどん世界を広げていきたいと思っています。 

司 会:

 それはすばらしいことですね。「ロズウェル・星の恋人たち」の役者の皆さん、プロデューサーの皆さん、ありがとうございました。まもなく始まる「ロズウェル・星の恋人たち」、どうぞご期待ください。

 

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