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以下のインタビューは今はなくなってしまったNHKの「ロズウェル〜星の恋人たち」の
公式HPに掲載されていたものです。それを引用させていただきました。
アメリカで「Roswell」の放送が始まるのに先立って行われたインタビューです。
興味深いインタビューです。


Interview
【Roswell】
NHKのHPより

米国では、第1シリーズのオンエアに先立ち、 試写会と出演者の記者会見が行われました。
 
会 場:
カリフォルニア州パサデナ
リッツ・カールトン・ハンティングトン・ホテルにて
日 時:
1999年7月20日
出席者:
シリ・アップルビー
ジェイソン・ベア
キャサリン・ハイグル
ブレンダン・フェア
マハンドラ・デルフィノ
ウィリアム・サドラー
ジェイソン・ケイティムズ
デビッド・ナター
司 会:
ワーナーブラザース社(WB社)スタッフ

司 会:

 さて、今日は「ロズウェル・星の恋人たち」をご紹介しましょう。この番組は、実は当社が企画・制作したものではありません。制作しているのは20世紀フォックスなんです。運がよかったとでもいうのでしょうか、私たちはこの番組の放送権を獲得することができました。当社はこれを「ドーソンズ・クリーク」(注1)に続く、目玉 番組にしようと思っています。ジェイソン・ケイティムズ氏やスタートレックのジョナサン・フレイクス氏といった人たちがプロデュースした作品と聞いただけで、ストーリー性のある、ヒット間違いなしの作品になると確信しています。では、「ロズウェル・星の恋人たち」をご覧ください。 

(ここで第1話を試写) 
司 会:
 ここにいらっしゃいますのが、「ロズウェル・星の恋人たち」の出演者と制作総指揮の皆さんです。映写 に先立った話の中で、あの「Xファイル」(注2)のプロデューサーの1人でもある、デビッド・ナター氏の名前を挙げるのを忘れてしまいました。もちろん、彼もこの「ロズウェル・星の恋人たち」の制作チームのキーメンバーの1人です。「ドーソンズ・クリーク」に出演していたジェイソン・ベアさんは、皆さんご記憶でしょう。一番端にいるのは、ウィリアム・サドラーさんです。次がマハンドラ・デルフィノさん、デビッド・ナターさん。こちら側に戻ってきて、真ん中がジェイソン・ベアさん。シリ・アップルビーさんにとっては、これからは忙しいシーズンになるでしょう。ジェイソン・ケイティムズさん。そしてキャサリン・ハイグルさんとブレンダン・フェアさんです。


司 会:

番組の放送が始まる前から、あるいは始まったとたん、出演者たちが雑誌の表紙を飾ったりすることが多いのですが、皆さん方の中に、すでにそういった活動をしているという方はいらっしゃいますか? 今後2か月ほどの間に、皆さんのうちのどなたかを雑誌の表紙で見かけることはあるのでしょうか? 

ベア:

 あちこちでちょこちょことやってますよ(笑)。WB社はこの番組の制作にあたって、私たち役者をとてもよく支えてくれ、また前向きに行動してくれました。「ロズウェル・星の恋人たち」を宣伝する上でもとても協力的だったと思います。 

ハイグル:

見えないところでもね。

 

司 会:

1例を挙げていただけますか? 

ハイグル:

私たちはつい先日、「YM」(注3)誌の取材を受けました。
シリとジェイソンは「TVガイド」誌(注4)に載る予定なんですよ。 

フェア:

表紙や記事の多くが9月号や10月号に掲載されるはずですので、テレビと雑誌の両方で私たちの顔を見ることになると思います。視聴者の皆さんに私たちのことを知ってもらえるのでうれしいですね。

 

司 会:
ケイティムズさん、ジョナサン・フレイクスさんの役割について教えていただけますか? 
ケイティムズ:

ジョナサンはこれから、いくつかのエピソードで監督をすることになっています。私たちは皆、とても楽しみにしているんですよ。彼は本格的に番組作りに参加してくれることになっています。

 

司 会:

彼自身は登場しないのですか? 

ケイティムズ:

それは見てからのお楽しみということで(笑)。でも期待を裏切ることはないと思いますよ。

 

司 会:

「Xファイル」の場合、ストーリーがち密に練り上げられており、陰謀がいつ、どのように暴露されるのか、すべて計算されていると聞きました。「ロズウェル・星の恋人たち」でもそうなのでしょうか? それとも行き当たりばったりで作っているのでしょうか? 

ケイティムズ:

全く行き当たりばったりですね。今後どうなるのかまったく分かりません(笑)。 

司 会:

とは言ってもある程度先まではストーリーは決まっているのでしょう? 

ケイティムズ:

はい(笑)。最初のシリーズ22本分はだいたい考えてあります。最終回はどうなるのか、またその後どう続いていくのかについては、構想はあります。ですからストーリーにかかわってくる伝説や背景といったものについては、十分注意を払っています。 私にとって、この番組がおもしろい理由の1つは、登場する3人のエイリアンが、自分たちの素性や背景を知らないという点です。これは脚本家の視点から言えば、とてもエキサイティングなことです。彼らが自らの正体を見出していくとき、視聴者も一緒になって見出していくからです。私たちはあらゆる出来事をただ写 実的に見せていくだけではなく、非常に個人的な視点で、あるいは非常に感情的な視点で、番組を作っていくことができます。視聴者は彼らとともに感情を共有し、自分探しの旅に出かけるのです。とても長い旅になるでしょう。と同時に、それが充実した旅になることを願っています。

 

司 会:

 俳優さんたちに伺いたいのですが、「Xファイル」のファンの方はいらっしゃいますか? この番組は「Xファイル」のティーンエイジャー版だという印象を持っている方はいらっしゃいますか? 

ベア:

僕は「Xファイル」の大ファンです(笑)。 

フェア:

私もそうです。 

ハイグル:
私もですね。
フェア:
「Xファイル」と比較した場合、エイリアンが登場する点など、たしかに似ている部分はあると思います。たとえばあのモルダーが、エイリアンに関する真実を追い求めるところなどは、よく似ていますね。「ロズウェル・星の恋人たち」では、僕(マイケル)、イザベル、そしてマックスが自分たちの真実を探そうとします。ただ、主人公たちが高校生であることなど、かなり違った要素も入っていると思います。

司 会:

 テレビに出演する若手の俳優さんにとって、今はすばらしい時代です。実に多くの番組がありますから。みなさんのオーディション体験について聞かせていただけますか? オーディションに受かった後、あなたの周りの状況は変わりましたか? 

ハイグル:

 たしかにティーンエイジャー向けの市場は、今は非常に大きなものになっています。私は「ロズウェル・星の恋人たち」は、ティーンエイジャーという側面 をかなり強調していると思います。

 

司 会:

 番組の舞台であるニューメキシコ州は、ラテン系やネイティブ・アメリカンの人々が人口に占める割合が高く、文化的に多彩 な州です。ニューメキシコ州のこういった特徴を、今後番組のキャスティングやストーリーに反映させていく計画はあるのでしょうか? 

ケイティムズ:

 ええ。それは私たちにとって非常に重要な点です。私たちはストーリーを広げていって、物語の舞台となっている南西部の雰囲気を存分に出したいと思っています。それはキャスティングの上でもストーリーの上でも、計画していることです。今後、新しい登場人物を増やしていく予定ですが、その際、舞台となっている土地の特徴をキャスティングにも反映させたいと思っています。 ストーリーの点でもそれは同じです。私たちが非常に魅了されていることのひとつに、ネイティブ・アメリカンのコミュニティーとロズウェルやニューメキシコ州との関係があります。私たちはその関係を、この物語の背景となる伝説の中に取り入れたいと思っています。つまりネイティブ・アメリカンのコミュニティーが、UFO事件と、どのようにつながっているのか、また彼らがエイリアンについてどういったことを知っているのか、などといったことです。 

フェア:

 (デルフィノの方を見ながら)君はラテン系だったよね? 

デルフィノ:

ええ。 

フェア:

間違っていなくて、よかった。それから保安官代理役のマイケル・ホースは、たしかネイティブ・アメリカンのルーツをもっていたと思います。そしてここにはいませんが、バレンティ保安官の息子役を演じているニック・ウェクスラー。彼は地元ニューメキシコ州の出身です。ですから多様性の点についていえば、この番組はすでにかなりいい線をいっていると思います。

 

司 会:

 しかしケイティムズさん、もし多様性という点がそれほど重要であるならば、なぜ最初からそうしなかったのですか? つまり、今後のエピソードで徐々に増やしていくという……。 

ケイティムズ:

 最初からという点については、よくわかりませんが……。

 

司 会:

 例えば主人公たちにもそういった多様性をもたせるという……。 

デルフィノ:

私がいるけど(笑)。 

ケイティムズ:

ありがとう! 

フェア:

僕たちにとってはマハンドラで十分だよね(笑)。 

ナター:

そもそもこのドラマは、異星人を描いたものです。私は以前から、ティーンエイジャーたちは人間社会のエイリアンみたいなものだとよく言ってきました。ティーンエイジャーたちも、さまざまな面 でそのように感じることがあると思います。

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