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【今だから言える東宝スタジオ張り込み秘話

東宝スタジオへは何回も行きました。最初はJasonに会えると単純に思ってました。ウキウキ気分で行ってました。まだ、クランクインの前に行った時は警備員さんが撮影のことをご存知でなくて、Jasonの写真をお見せしても「ハンサムですねぇ〜、有名な方なんですか?」 なんて逆に質問されたりしました。わたしがクランクインの日付を言うとメモってました。男性はやはり女性のサラ・ミシェル・ゲラーのことははっきり覚えていて、「この方は見かけました。」って、即座に教えてくれました。

しかし、警備員さんは詳しいことは口外できない立場でした。ファンレターとかプレゼントも預ってはもらえません。ロケ地の場所とか、Jasonが今、中にいるのかどうか、はっきりとしたお返事はもらえません。
Jasonは車に乗ったままゲートからスタジオ敷地内に入ってしまいます。スタジオ敷地内に駐車場があります。東宝スタジオは24時間営業で、成城ゲートも24時間オープン。警備員さんもずっといます。
現実は厳しく、スタジオ側では俳優さんをファンとは隔離しようという方針でした。そのため長い時間待っていてもなかなか姿すら見ることができませんでした。東宝スタジオでJasonやSMGを見るには、スタジオの建物の出口の1mほど前のところに停車している車に乗り移るその瞬間しか見ることが出来なかったからです。その車に目の前で手を振っても窓を開けてはもらえませんでした。例外的に、控え室からスタジオへ歩いているのを見たという幸運なファンもいましたが・・・。

下記は、一の橋や二の橋、遊歩道で観察していた頃の出来事です。この日以降は落ち込んでしばらくスタジオへ行きませんでした。ロイターでJasonの素敵な姿を動画を見て、元気を取り戻し、また通いはじめるまで・・・。


2004/2/25(水)東宝スタジオでショックなことが・・・**************************
いつものように警備員室でご挨拶。はじめてお目にかかる警備員さんでした。呪怨のことをうかがっても撮影をしているのか、していないのか、ガードが固くぜんぜんお話してもらえません。ホワイトボードに、「撮影」と書いてある赤いマグネットが第7ステージのところについているので、第7ステージへ移動。6:50から撮影に使用されていると書いてありました。

一の橋とニの橋の間で第7ステージの入り口を観察。赤いランプがついている。撮影しているらしい。オペラグラスで見るとエキストラ風の人がぞろぞろ入っていく。10分で飽きてしまい、一の橋へ移動。

スタッフが自転車に乗ったり、歩いたり、携帯をかけながら歩いたりとか、何人か通り過ぎていく。きょうは日本人が多い。第8ステージの方から、背中に「ゴジラ」とか「八つ墓村」とかのロゴいりのジャンパーを着たスタッフがやってくる。ゴジラも通った(笑)。ゴジラは高さ2m弱でシッポが長く、身長と同じくらいあったような…。フォークリフトのような台車の上に載せられ2人が体を両側から押さえ、一人がシッポを抱えていました。ゴジラの頭は小さかった。良くできているなぁという印象です。

そうこうしていて15分くらいしたら、第7ステージよりも奥の大蔵ゲートのほうから背が高くて、皮のおしゃれなジャンバーを着た方(カッコよかった!)が歩いてきました。目があったので(こっちを見てくれるといいなぁと思って見ていたんですけどね、ナンパしているわけじゃないです)(笑)、

「呪怨の関係者の方でいらっしゃいますか?」
ってお聞きしたら、否定しました。でも、その方は
「ここで呪怨の撮影をしているってよく知ってますね」
と話し掛けてくださいました。Jasonに会いたいのに全然会えないことを話すと、
「今日は撮影しているから、私がファンレターとプレゼントをあずかるより、呪怨の関係者に直接渡したほうがいいでしょう。」っておっしゃったんです。

Aさんておっしゃるんですが、ホントに優しい話し方されるかたでした。
すぐに呪怨関係者の方を携帯で呼び出してくださったんです。
この方に丁寧にお礼のごあいさつをしていると、

すぐ、呪怨の制作のBさんがやってきました。Aさんが紹介してくださいました。
Aさんはここで第8ステージ方面へ向かわれました。

このBさん、かなりのイケメンです。遠目からもわかるハンサムです。このごろお目にかかれないです。このようなハンサムさん。可愛さも兼ね備えていて。目がステキ! Jasonの代わりに、この方と2ショット写真をとりたいくらいです(笑)

Jasonに会いたくてやってきたことを伝え、いろいろ5分以上話し込んでから、本題のファンレターとプレゼントの入った紙袋を手渡そうとした瞬間、右のほうから
「お〜〜い!」という声が・・・。
そちらの方向をみると警備員さんがいるではありませんか!!!
いやぁ〜な予感がしたので、すぐ帰ろうとしたら、
すかさず、「そういうものは受け取らないでっ!」ってその警備員さんはBさんにおっしゃり、
その紙袋はわたしの手に戻ってきてしまいました。

その警備員さんはそれでもあっさり帰ってしまいました。花粉症なんでしょうね。大きなマスクをされていました。私も花粉症なんです。この季節は辛いですものね。警備員さん、きっと体調のせいでこんなにきつい声で怒鳴っているのかもしれないなぁ〜なんて、一瞬感じました。
わたしはBさんがご好意で引き受けてくださって本当にありがたかったです。それなのに、こんなことになってしまって、「ご迷惑かけて申しわけありません」と小声であやまり、帰ろうとしました。でも、Bさんは笑顔で紙バッグを持っていってくださるようでした。それでお言葉に甘えてお渡ししました。即刻、帰ろうとしたら、

今度はどうしたことか、別の警備員さんがなんと自転車でやってくるではありませんか!!!
「Bさん! そういうものは受け取ると次々にやってくるので、受け取らないように…」ということを大声で、おっしゃったんです。今から思えば警備員室に監視カメラのモニターがついていたような…。あれでチェックしていたのかも。恐るべし〜〜!

その時、わたしのほうを振り向いたBさんの表情は忘れられません。困ったお顔をされているんだけど、「どうにかしてあげるね」というような表情に見えました。
警備員さんに対して「ファンレターだからスタジオ運営室に連絡をとって持っていきますから」とかおっしゃってくださったんですけど、
あの警備員さんはお仕事に忠実な方ですね。規則はあくまでも守る方でした。
全然、聞き入れてくれません。結局、わたしの手に紙袋は戻ってきてしまいました。
Bさんは悲しい目をしてこちらを見てちょっと笑顔をつくったんですが、言葉が出なかったし、ため息をついてました。わたしはこんなことになってしまいショックでした。

なんで、こんなことになってしまうのか、わかりません。スタッフの方が手渡してくださるっておっしゃっているのに、それの邪魔をするなんてひどすぎます。
外部の者(ファン)の前で、東宝スタジオ警備員さんの対応、言葉遣いはいかがなものかと感じました。
わたしは映画の撮影の邪魔をしていないし、その映画を見るつもりなのに・・・。
警備員さんてあんなに権限があったんですね。側で聞いていて怖かった。わたしは直接怒られたわけではなかったんですけど、怒られているのも同然ですから…。ホラーよりも警備員さんのほうがわたしは怖いなぁ・・・。

あのイケメンのBさんは急にAさんから呼び出されて、訳もわからず、警備員さんに怒られてしまったのに、それでも私のために言い訳してくださって、本当にやさしい方でした。
世の中捨てたものじゃないですね。やさしい方はいるものです。こういう経緯があったので、このことをBBSにカキコした時に、いい人癒し系のカイル君アイコンが登場したんです。

「怒られちゃったよ、恥かしい〜」というようなお顔をされて、ポケットに手をいれて振り返って、また第7ステージの撮影現場に戻っていく姿がスローモーションのように目に焼き付いています。その場を去りがたく、ぼや〜っと後姿を見ていました。この時点で、目がうるうるしそうでした。感動しちゃったんです。ドラマのワンシーンを見ているようでした。

すっかりイケメンのBさんのファンになっちゃいましたぁ。(ちゃっかり本名お聞きしてあります。(*^^*))惚れっぽくてすみませ〜ん(^_^;) 映画のエンディングまでしっかり見ていてお名前探しちゃいます。そういえば、この方にも無精ひげ風のおヒゲが少しありました。
「呪怨」終わったら、何の撮影なんでしょう?(爆)

「幸福の絶頂から不幸のどん底へ」でしたが、いいこともあったんだから、「良し」とするっきゃないですね。

・この日はSAZAさんがエキストラ出演のため、東宝スタジオへいらっしゃっていた日です。サラ・ミシェル・ゲラーを救急車に搬送するシーンの撮影でした。わたしが見たエキストラさんの中にSAZAさんいらしたのかしら?
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スタジオの警備が厳しくなったのは、今だから言えますが、ある二人連れの若いファンがスタジオ敷地内に侵入して控え室のほうに行ってしまったからです。
わたしは、前に一度、一の橋の上で関係者さんが声をかけてくださり、Jasonにファンレターとプレゼントを渡してもらっていました。何もなければ、親切な関係者の方に会えれば手渡しでJasonにファンレターやプレゼントを渡してもらえたんです。(この優しい関係者さんはその時は気がつきませんでしたが、プロデューサーさんだったようです。ビックリ!)

スタジオ通いは、何回行っても会えず、がっかりして帰宅してどっと疲れる、虚しくなる・・・という繰り返しでした。そんなわたしにはその侵入してしまったファンたちの気持ちもよくわかります。でもルール・法律は絶対に守って欲しかったです。
その件のあと、監視カメラに写ってしまうと警備員室にあるモニターで見ている警備員さんが、自転車で飛んできて職務質問のようなことをするようになってしまいました。監視カメラのあるところには行けなくなりました。関係者の方とも話せなくなりました。
でもそれが塞翁が馬でした。ほかの地点で観察することによってワゴン車の謎が解けて、結果的にJasonを見ることに繋がっていったんです。

私は東宝スタジオに対して批判するつもりはありません。聞いたところによると、東宝スタジオではありませんが、日本で同じくロケが行われた「ラスト・サムライ」ではトム・クルーズのファンが集まってしまってヘリコプターが飛べなくなってしまい困ったことがあったそうです。警備が厳重だったのは訳があってのことでしょう。撮影を順調に進めるためには必要なことだったんでしょうね。

「The Grudge」のプロモーションでJasonが来日した時は、ぜひ「ファンとの集い」とかを企画していただきたいものです。