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Interview
【The Grudge】「THE JUON/呪怨」
【CHUD.com “Set Visit The Grudge pt.3”】
★以下はTheGrudge撮影中の東宝スタジオのセットで行われたインタビュー記事の翻訳です。
サラにお礼を言った後、「スクービィー・ドゥー2」のインターナショナルプレスルームに向かう彼女と、Jason
Behrが入れ替わるため、私は少しの間部屋を出た。
彼は「ロズウェル」で主役を演っていたし、「バッフィ」や「エイリアンネイション」にもゲストで出ていたのだが、僕は彼の事は全く知らなかった。
役のために無精ひげを伸ばし、少しみすぼらしく見える(ふちなし帽をかぶり、コートを着ている)彼は、故郷を離れた時間を楽しんでいるようである。
Q(smilin' jack ruby) 日本での撮影で、少数派のアメリカ人である事について話してくれるかな
---そうそうある事ではないと思うけれど?
JB「そうだね、ここに着いた最初の日の夜に、夕食を食べに出かけたんだけど・・・夜遅かったんだけど、とにかく街の大きさに驚いた。
東京には3000万人の人がいるんだ。今まで、こんな大きな都市には行った事がない。
東京は、世界一大きな都市だと思うな。だって、3000 "fu*king" 万人だよ。すごい数だよね。
僕は、ただただ人の流れに任せて歩いていたんだけど・・・
たくさんのネオンに、漢字、カタカナ、平仮名が書かれていて、とても美しかったんだけど、僕には何一つ理解できない。ただただ、「外国」にいるって言う感じだ。
最初の夜、人の波を抜けて歩いていた時、アレは本当にシュールな体験だった。
今は、大分慣れたし、とにかく日本の文化と歴史に魅了されているよ。」
Q 日本のホラーは、文化的なルーツがあると思うけれど、日本の文化をより深く知ることは、この映画のホラーという世界に入っていく助けにはなった?
JB「僕の演じるキャラクターのダグは、それほど日本の文化には関心が無いんじゃないかと思う。
俳優として、映画のトーンを知ることは役に立つし、監督はとてもユニークで創造的なストーリーテラーだと思う。彼の最初のオリジナルを何本か見たのは、彼のやろうとしている事を知る上で、とても助けになったと思ってる。
でも、僕のキャラクターは、とても論理的な人間なんだ。彼は、超常現象を信じていないし、全てに科学的な説明があると思っている。だから、僕はそれほどリサーチはしなかったんだ。」
Q では、彼が超常現象に直面した時は、さらに恐ろしく感じるんだろうか?
JB「映画では、カレンがほとんどの体験をして、それに彼が一緒に対処するという感じなんだ。映画では、何かに直面した時に対処する二通りの方法を見る事になると思う。
カレンは、超常現象を信じるし、感情的だし、他にも色々な事を信じてる。ダグは、論理的で、冷静に物事を見ながら、彼女を助けようとするんだ。そういう意味で、彼は冷静であろうとするし、彼女に大丈夫だと言い聞かせる役だと言うことだね。」
Q ここ何年か、日本のホラーのニューウェーブがアメリカに押し寄せているけど、君はそれには詳しかった?
JB「送ってもらった"呪怨"のテープを見たのが実は最初だったんだ。監督のストーリーテリングは、とてもばらばらなように見えるから、最後にどうまとまるのかが読めない。とにかく、パズルを合わせようとするしかないんだ。とても面白いと思った。
ヴィジュアル的には、彼は人とは違うスタイルを持っていると思う。映画を見た瞬間、これはやってみたいと思ったよ。」
Q 監督との最初の会話はどんな風だった?
JB「サラと僕、監督とで、3時間、一つ一つ話し合った。
監督は、ロケ地の写真、行く場所、その場所で何を撮るかという事を、全て僕たちに教えてくれた。最初は、まだまだ何も分からなくて、実際リハーサルもしていなかったんだ。
最初のミーティングは、どちらかというと会話をしたと言った方がいいかな。
お互いについて知り合う事、キャラクターやストーリーに対する僕たちの考えを彼のそれと照らし合わせて、彼がそれに対してどうアプローチしたいのかといったような事だね。
最初のミーティングは、3人の人間が話をしているという感じだったよ。」
Q Stage7にあるあの大きな家には行った?
JB「僕は実はあまりあそこには関係なくて、ほとんどは・・・」
Q カレンが行くのを見ている?
JB「そう。あの家に行って、色々体験するのは彼女なんだ。彼は彼女を手助けする役。彼は、冷静な目線というか、観客の視点の役目だね。
"そんな話、信じていいのか分からないな"と言うような。ごく普通の人間の視点というか。話が進むにつれて、カレンは自分の体験する物をより信じるようになって行くから、彼も少しだけ信じ始めるんだけど、ほとんどの場合は、彼女を手助けする役だよ。」
Q 通訳を通して監督に指示されるのってどんな感じなのかな?
JB「彼は英語を前より覚えてきてるし、僕達も少しだけ日本語を覚えてきているから、何だか面白いね。
通訳の人を通すのは、確かに少しだけ時間がかかるけど。でも、時間が経つにつれて、あまり彼女(通訳さん)の事を良く聞いていない自分に--今までちゃんと聞いていたならの話だけど--気付いたんだ。
監督を見るんだ。監督は表現力があるから、彼の動きを見るのは速記を読む感じに似ている。そういう経緯をたどるのは確かに時間がかかるけど、彼に少しだけ英語を教えたからね。テイクの後にどう言えばいいかを教えたんだよ。
"Okay,do it again,but suck less!"(笑)
(OK、もう一度、但しもうちょっとましにやれよ!)
今ではそれが彼のお気に入りだと思うよ。」
Q で、彼はまた次の映画で、気の毒な俳優達にそれを使うわけですね・・・
JB「そうだね、全員にね!彼のユーモアのセンスってひねくれてるんだ。感受性の鋭い人だし、面白くて、ふざけるのが好きだから、一緒にいるのはとにかく楽しいね。」
Q あなたは映画で恐ろしい体験をするの?
JB「僕の役がそういう物を信じていないから、そういう体験はしなくて済んでるよ。」
Q サラとは以前からの知り合い?
JB「彼女とは知り合って何年にもなるし、一緒に仕事をした事もある。ここに彼女といて、色々な経験を彼女と出来るのは素晴らしいね。とにかく、楽しいよ。」
Q サム・ライミとRob Tapertがこの映画に関わっていますが、彼らの存在は魅力的だった?
JB「サムは何年にも渡って、いい映画を作り続けている。いい映画を分かっているし、彼が清水監督を残したのも、そこに理由がある。監督は、創造的で、予測の出来ないスタイルの持ち主だからね。僕達俳優は、通訳が必要かも知れないけど、観客には必要ないね。」
Q 君はどうやってキャスティングされたの?Tapertには会った?
JB「ごく一般的な経緯だよ。エージェント、マネージャー、それからオーディション。」
Q つまり僕が聞きたいのは・・・サムは明らかに「スパイダーマン2」で忙しいし、サラもライミには会っていないと言ってたから・・・
JB「いや、僕も誰にも会ってないよ。監督に会ったのも、日本に来てからだ。」
Q 映画を始めるに当たってのプロセスは速く進んだの?
JB「オーディションから一気に進んだのは確かホリデーの直前だったと思う。オーディションの後は何も分からない状態だったから、いきなり"日本に来て欲しいって"と言う感じで、比較的速く進んだと思う。
最初の"呪怨"を見て、とても気に入ったし、この企画に関われたらとは思っていたけど、確かにリスクはあったと思う。監督に会っていなかったし、日本のスタッフがどれだけ英語を話せるのかも分からないし、僕も日本語を話せない、まして、とても難しい言葉だし・・・でも、最初のミーティングで、"これはやりがいのある仕事になるな"と思えたんだ。」
※以上、Mimiさんがご好意により翻訳してくださいました。ありがとうございました。感謝m(_
_)m
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